2011年11月13日日曜日

王様の腰掛

 皆さんお元気ですか?
 私も、9月の誕生日で後期高齢者の枠に組み込まれいよいよ本格的な老後生活が始まりました。私自身、気持ちの上ではそのような認識は全くありませんが、肉体の衰えだけは如何ともしようがありません。生活圏は次第に狭まり、両親たちがそうだったように、最近は、母屋の和室二間が私たちの居間として定着し、庭いじりか外出しているとき以外は殆どこの二間で過ごしています。私の場合、この二間と言うより、居間に置かれた愛用のパーソナルチェアーの上でと言った方がいいかも知れません。
 朝起きると、先ずこのチェアーに腰掛けパソコンに向かう。Outlookで今日の予定確認とメールのチェック返信。Wordで昨日の就床時から今日の起床時間までを日記に書く。日記は、朝書いてからも途中で書き加えないと忘れてしまうので昼晩パソコンに向かう度に書き加えるようにしている。その他いろいろな記録が全部パソコンに入っているので毎朝1時間ほどパソコンの前に座るのが日課になっています。このチェアーに腰かけることから私の一日が始まるのです。昼食後は、毎日3時頃までこのチェアーを倒して昼寝。テレビを観たり録画しておいた映画を観たり(映画は大好きなのでほとんど毎日のように観ます。気に入った放送番組が少ないこともあるかも知れません。)それ以外の時間もこの部屋に居る時は、殆どこのチェアーに腰かけていますので起きている時間の半分近くをこのパーソナルチェアーの上で過ごしているのではないでしょうか。

エコーネスのパーソナルチェアーと「王様の腰掛(瓢箪のような形をしたクッション)」
正面から見たところ
背面から見たところ。TV前の白い椅子は家内専用

ところが最近困ったことが起きてきました。耳が遠くなってきたのです。チェアーをくるっとテレビの方へ回転させてテレビを見ていますが、腰掛からテレビまで少し離れていますので声がよく聞こえません。当然ボリュームを上げることになってしまいます。家内から苦情。チェアーをいちいち移動させるわけにもゆかず。仕方なくチェアーから下り、テーブルの近くまで行き座るのですが、最近膝が十分曲がらず、正座ができなくなり畳の上に座っていることが苦痛になってきました。
 このような事情から座椅子が必要になり買ったのが「王様の腰掛」でした。この腰掛は、自由に変形し、肌触りがよく、私にとっては実に使い勝手のいい座椅子です。もう10年ほど前のことになりますが孫たちと東急ハンズへ行ったとき孫に教えてもらって初めて「王様の腰掛」に出会いました。その時試しに座ってみた時の心地いい触感と使い勝手の良さが記憶に残っていて結局「王様の腰掛」を買うことになりました。
 単なる家具に過ぎない腰掛ですが「たかかが腰掛、されど腰掛」で、QOLに直結する椅子、身体と一体化しぴったりと馴染むものでないといけません。現在使っているパーソナルチェアーもたくさんの店を回り、座ってみ、インターネットでいろんな人の感想を読み、納得して買った物でした。
 97歳で他界した私の父もお気に入りのパーソナルチェアーを亡くなるまで長い間愛用していました。私の二つの椅子達も私の老後を最後まで付き合ってくれるだろうと期待しています。

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